世界の大晦日の過ごし方

年末年始の過ごし方に思いをめぐらす人は多いのではないでしょうか。特に「大晦日(おおみそか)」は除夜の鐘を聞いたり、年越しそばを食べたりと、特別な時間を過ごされると思います。

■そもそも大晦日って?

「晦日(みそか)」とは、毎月の最終日を指します。つまり大晦日は一年の最終日。一年を締めくくる重要な日ということになります。

元日は幸運をもたらす「歳神様(としがみさま)」がやってきます。大晦日には寝ずに過ごし、神様をお迎えする日という習わしもあったようです。

■世界の大晦日

・アメリカ
アメリカでは、11月下旬のサンクスギビング(感謝祭)の頃から、クリスマスあたりまでが日本の年末年始の休日ムードに似た雰囲気です。クリスマスが終われば通常の過ごし方へと変わっていきますが、大晦日であるニューイヤーイブには、各地でカウントダウンパーティーが開催されます。カウントダウン後は打ち上げ花火やライブなど、夜通しのイベントで盛り上がります。

・デンマーク
デンマークでは、大晦日になると友人や親族の家の玄関へ行き、ドアに古いお皿を投げて割るというちょっと変わった風習があります。お皿を割ると幸運と人脈に恵まれるとされており、家の前に割れたお皿が多ければ多いほど、友人や家族が多い証明となるそうですよ。

・スコットランド
スコットランドの一部の地域では、段ボールなどをまとめて自作した火の球を大晦日に回して町を練り歩き、最終的に燃えたままの火の球を港から海に投げ込みます。
他の地域でも、船のレプリカを燃やしたり、たいまつを持って行列をしたり、とにかく火を見ながら大みそかを過ごす伝統が多いみたいです。

・チリ
チリの一部の地域では、夕暮れ時からその年に亡くなった大切な人のお墓で大晦日を過ごすそうです。食べ物や飲み物を持ち込み、小さな火を焚きます。実はこの行事、それほど古い伝統があるわけではなく、1995年に地元の家族が亡くなった父親と大みそかに過ごすために、閉鎖した墓地のフェンスを乗り越えたところから始まったのだそうです。

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