6月と関係のあったコンピュータ

今回は、コンピュータのハードウェアで6月と関係のあったものを、一部ご紹介いたします。

パリ開催のコンピュータ展示会に
トランジスタコンピュータ出品(1959年)

通商産業省(経済産業省の前身)工業技術電気試験所が1957年に完成させた「ETL MarkⅣ」の設計思想を、日本電気が培ってきたトランジスタ技術を活かして開発された「NEAC-2201」が、1959年6月にパリで開催されたAutomath展示会に出品されました。トランジスタコンピュータとしては世界初の公式な展示実演でした。他国からもトランジスタコンピュータの出品はありましたが、実際に動作したのは「NEAC-2201」だけだったそうです。

アップルコンピュータ「Apple II」発売(1977年)
Mac、iPhone、iPadなど、誰もがご存じのアップル社が、1977年6月に「Apple II」を出荷しました。
販売価格が995ドル(当時)、デザインされた美しいプラスチック製筐体、画像出力用のNTSCビデオ出力から家庭用テレビにカラー表示することが標準構成で可能と、大学や企業の研究室等でしか使えなかったコンピューターが、一般の方でも手に届く存在になりました。
ちなみに「Apple I」はワンボードマイコンのキットであり、購入者が組み立てるものでした。

世界初のA4ファイルサイズのノート型パソコン発表(1989年)
世界初の持ち運び可能なラップトップパソコンを世に送り出した東芝が、1989年6月に世界初のA4ファイルサイズのノート型パソコン「DynaBook J-3100SS」を発表しました。外回りの営業マン、ワープロユーザー、まだパソコンを所有していない個人ユーザーまでもターゲットに開発されたとのこと。3kg未満、A4サイズ、FDD内蔵、リーズナブルな価格設定、レーシングドライバーである鈴木亜久里をイメージキャラクターに起用と、非常に話題になりました。現在パソコンの主流になっているノート型パソコンの元祖ともいえる存在です。

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