世界の発酵食品のお話

まだ日陰のところは雪がたくさん残っていますね。
雪が解けて春が来るのが待ち遠しいです。

今日は世界一臭い発酵食品、シュールストレミングのお話です。
シュールストレミングとは、主にスウェーデンで生産・販売されているニシンの缶詰です。

中世ヨーロッパでは肉の代わりに塩漬けの魚が盛んに流通していましたが、保存には塩が必要でした。北欧に位置するスウェーデンではニシンは豊富に獲れましたが、塩は貴重品でした。それゆえに用いられた樽で薄い塩水に漬ける保存方法は、腐敗は防げても発酵は止められませんでした。

販売の解禁日は8月の第3木曜日とされています。開封する際は、臭いが広範囲に拡散するため、屋外で開けることが推奨されています。ジャガイモ、トマト、赤カブ、タマネギやバターとともにパンやクラッカーに載せて食べるそうです。

近年テレビやYouTube等で罰ゲームや面白おかしく紹介されて本質が失われつつありますが、発酵食品としての歴史は深いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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