秋の配色 四枚目

 

 

 

『経青緯黄(たてあおぬきき)』の別名は
秋に咲く野花『女郎花』です
秋の七草の一つですね

『経青緯黄』が花の色を
青が茎や葉の色を表しています

『女郎花』は秋風に揺れる可憐な
その姿から美女や佳人の意味もあり、
また漢語で『女郎』は
高貴な女性の称でもあったため
歌人たちにとても愛された花で
多くの和歌が残っています

今回はその和歌も一部ご紹介♪

をみなへし 秋の野風に うちなびき
心ひとつを たれによすらむ

(古今集 藤原 時平)

女郎花は秋の野に吹く風になびいて、
一心にだれを想っているのだろうか

秋風になびく『女郎花』を
想いを寄せる女性に例え
自分ではない別の誰かを想っている女性への
一心の愛情を詠んだ歌になります

どなたかに想いを伝える時に
『女郎花』の配色を加えると
風流かもしれません

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