世界献血者デー

ABO式血液型を発見した生物学者、カール・ラントシュタイナー博士の誕生日を祝して、国際赤十字・赤新月社連盟、世界献血団体連盟、国際輸血学会が合同で6月14日を「世界献血者デー」と制定しました。

 

 

■血液型の発見

 血液の中の酸素を運ぶ重要な役割を持つ赤血球の表面には、250種以上の分子が付着しており、それを抗原と呼んでいます。
 カール・ラントシュタイナー博士は、抗原がいくつかの特徴を生み出していることを突き止め、博士自身の血液が発している特徴をA抗原と名付けました(A型)。
 A抗原とは異なる種類の特徴を発している抗原をB抗原と名付け(B型)、何も特徴を発していない抗原をC抗原と名づけました(C型)。その後、A抗原とB抗原の特徴を併せ持つAB抗原が新たに発見されました(AB型)。

 

■O(オー)型の由来

 C型は何も抗原を発現しないことが特徴の分子のため、「0ゼロ」型への変更論が浮上。このことを論文で発表した際に、0(ゼロ)型を誤ってO(オー)型に読み間違えた事から、呼ばれるようになったとの説が有力です。
 他にも「無」を意味するドイツ語「ohne」の頭文字を取って「O型」としたという説もあります。

 

■献血について

 血液は長期保存する事ができません。医療機関に安定的に血液を供給するためには、輸血用の血液を十分に確保する必要があります。
 日本赤十字社は、今後の安定供給のためにも、特に若い世代の献血への理解と協力を呼び掛けています。

Follow me!